天寿会理事長重任のご挨拶

 

理事長 堂前 文男

 

 611日の理事会におきまして、理事長に重任されました。引き続き、今後2年間法人の舵取りを任されることとなりました。社会福祉法人を取り巻く状況は大変厳しいものがありますが、誠心誠意努力して参りますので、より一層のご協力・ご支援をお願い致します。

 天寿会の現状は、数年来続く、各事業所での利用率低下による減収と、人材の確保が困難な中で、法人運営が一段と厳しくなっております。利用率の低下は、地域の人口減により、利用対象者である高齢者・障がい者も減少していることが最大の要因と考えられます。又、全ての産業において働き手不足は続いており、介護・福祉の分野においても深刻な状況となっています。

 各事業所の利用率の向上は、法人運営の根幹をなす課題であります。利用して頂くためには、利用者サービスの向上が欠かせない要件であります。現在提供しているサービスが、利用者・家族の意向に沿ったものであるのかを確認しながら、より良いサービスの提供に心掛けてまいります。

 もう一つの課題である職員の確保と人材の育成については、ここ数年進めている外国人雇用を継続することと、併せて柔軟な働きやすい職場環境の改善を推進し、雇用の拡大に努めてまいります。3月に取得した、北海道働きやすい介護の職場認証制度を実行性のある制度とすべく努力してまいります。

 老朽化している障がい者支援施設であります療護部の対応については、事業所運営の中で、取り組まなければならない優先課題です。大規模修繕工事を行うのか、障がい者支援施設の今日的な役割を前提に利用者施設の方向性について検討しながら、早急に対応して行く所存です。

 社会福祉法人が、地域に必要とされる法人として事業を推進して行くために、昨年度設立した「白老町介護保険・障がい者支援事業者連絡協議会」の役割を推進し、白老町とも協力しながら地域住民の福祉・介護に貢献していきたいと思います。

 取り組むべき課題は、山積しておりますが、法人理念であります「天寿会は、利用者と共に歩み、笑顔と安心を提供します。」に立ち返って、役職員一丸となって法人事業を推進してまいりますので、今後共地域の皆様方のご協力・ご支援を宜しくお願い致します。

 

 

令和7年6月11日